同じ宿に泊まっていた子たちから、バチカン市国は朝早くから行かないと、大聖堂に入るのにすごく時間がかかるよと言われたので朝一からバチカンへ向かうことに。お目当てのバシリカ大聖堂は朝の7時ごろから開いているということでした。それなら一番乗りしてやろうと思い6時くらいから出発です。

7時前なのでまだ真っ暗でした。ふらふら歩いているとバチカン市国が見えてきました。面積:約0.44平方キロメートル(世界最小の独立国家)、人口:約800人(教皇・聖職者・衛兵など)。、ローマ教皇が統治する宗教国家です。住民というよりかは宗教関係者で、家族で暮らす一般市民はいないそうです。東京ディズニーランドよりも少し小さな面積だそうです。

バチカン市国の入国などについて全く調べていなかったのですが、入国審査はありません。観光客は徒歩で自由に出入りすることが可能です。上の写真のアーチの様なところからバチカン市国です。
📍サン・ピエトロ大聖堂(Basilica di San Pietro)

私の目的はこちらの大聖堂です。人は全くいませんでした。大聖堂に入るには荷物検査、金属探知機ゲートを抜けます。

今まで見た中で一番豪華な大聖堂だと思いました。ルネサンス建築の均整の取れた柱列、バロックの豪華なアーチや天井装飾、ゴールドや大理石の装飾が多用され、光を反射して壮麗さを演出しています。

ミケランジェロ設計のクーポラ内部もモザイクで聖書の場面や象徴が描かれています。

初代大聖堂は ローマ皇帝コンスタンティヌス1世 によって、なんと4世紀に建設されました。聖ペテロの墓の上に建てられたと言われており、キリスト教の中心地となります。その後老朽化したため1506年に新しい大聖堂の建設が開始されます。主な建築家はドナト・ブラマンテ(初期設計)、ラファエロ(設計改良)、ミケランジェロ(クーポラ設計、最も有名)、カルロ・マデルノ(正面ファサード建設)、ベルニーニ(広場設計)です。そして1626年に献堂されました。

大聖堂はカトリックの教皇即位式、重要な宗教行事、世界的巡礼地として今も使用されている。とにかく中はとっても広かったです。
大聖堂の内部の見学のあと、メインの展望台へと向かいます。展望台に行くには大聖堂の出入り口を出て、この看板を目印に向かいました。↓

展望台に行くには有料でチケットが必要です。8時過ぎくらいで10mもないくらいの列に並びチケットを購入しました。
€10でエレベーター+階段329
€8で階段のみで551段
10€のチケットを購入しました。

階段途中の上から見た大聖堂の景色です。大聖堂を上から見るとはなかなかないです。
エレベーターで少し登り、階段・通路を歩きます。

狭い、斜め、階段が小さい、段数も多く結構なトレーニングになりました。体力がないと結構きついのと膝を悪くしている方も大変だと思いました。みんなひーひー言いながら登っていました。
体がボロボロになりながら展望台へと到着です。

圧巻の景色です。展望台からはバチカン・ローマを360度見渡すことができました。展望台はとっても狭くて、人と人がすれ違うようにして場所を奪い合うくらいでした。フェンスがあるといってもかなり高いので高所恐怖症ではない私でも結構怖かったです。上の写真中央らへんにまで人の列が見えます。9時くらいでしたがかなり長蛇の列。この列のせいでバチカン市国に入れないという噂だったのかなと。

それにしてもとってもいい景色でした。ローマは古代ローマ帝国の首都であり、多くの古代遺跡や歴史建造物が残る街です。古い街並みや建築物を守るため、建物の高さを制限する条例があります。バチカン市国の隣に位置するため、サン・ピエトロ大聖堂のクーポラより高い建物は建てられないという非公式ルールもあるそうです。また、ローマの旧市街は狭い道や石造建築が多く、耐震性や土台の問題から高層建築に向かない地域が多いんだそうです。市内には現代の高層ビルもほとんどなく、新しい高層開発は市郊外(EUR地区など)に集中しています。歴史は人が守っていくものなんだなと実感しました。

さて展望台を下ります。登ってきた分を降りるのですがこれもまた目が回る程の小さな螺旋階段です。登りよりは楽に感じました。バチカン美術館には行けなかったので、次回は絶対に行ってみたいと思います。
ということでバチカン市国・サンピエトロ大聖堂についてでした。
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