- ポルトからマルタへ飛行機移動
- マルタでの移動方法
- マルタの歴史
- イムディーナ(Mdina)
- マルサシュロック(Marsaxlokk)
- バレッタ(Valletta)
- マルタの銀細工(フィリグリー)
- マルタのスナック:パスティッツィ(Pastizzi)
- バレッタの街が見える場所
ポルトガル観光を終え、次の目的地はマルタです。朝の便だったので電車で早めに空港へと向かうつもりでした。きちんと前日に調べたときはあったのですが、駅に向かうと閉まっていました。駅の外で友人とあれーーって言っていると、空港に向かうらしいおじさんが「空港行くならバスが来るぞー!」と声をかけてくれ、バスを待つことに。少しするとバスが着て、乗車です。
市内から2.5€で一本で着くことができました。

空港に着いた時におじさんに「ほら!ついたぞ!」と声をかけてくれました。朝からパワフルなおじさんに助けられました。

RYANAIRという航空会社でマルタへと向かいます。ポルトガルから3時間程で到着です。友人とは空港でお別れしました。
マルタの空港に到着しました。公用語はマルタ語ですが英語の普及率は90%以上、最近ではマルタへの留学も流行っていますよね。
移動方法は全てバスになります。バスの料金は日中:2€/回、夜間:3€/回 夏と冬でまた料金は少しだけ違うようです。

バスの乗車券は3種類ありました。
・Explore flex card:6€~チャージした分だけ使える仕様。
・Explore unlimited travel for 7 days:25€、7日間乗り放題
・12 single day journeys:21€、12回分のバス回数券
・タッチ機能のあるクレジットカードでも可能。
・空港で購入可能です。
私が滞在するのは約2日間、、このときはタップ式クレジットカードの乗車方法があることを知らず、迷いつつもExplore7days を購入しました。(笑) 回数券でもよかったのですが回数に縛られたくなく、2日間で12回以上もバスに乗るのか?とも思いながら購入しました。
バスに乗り宿へと向かいます。宿の近くの景色からマルタを感じました。

マルタ共和国は地中海のほぼ中央、イタリアのシチリア島の南に位置する島国です。国土面積は約316㎢(東京23区より小さい)。マルタ島、ゴゾ島、コミノ島で構成されています。機構は夏は暑く、乾燥しているらしく、1月に訪れましたが、天気も良く、寒すぎず、過ごしやすい気候でした。
古代~中世はフェニキア人、カルタゴ人、ローマ人などに支配ローマ帝国の後は東ローマ、アラブ人、ノルマン人が支配していました。
1530~1798年カール5世が騎士団に島を与え、要塞都市を建設。1565年「マルタ包囲戦」でオスマン帝国を撃退 → ヨーロッパ防衛の要になりました。
1798年:ナポレオンが占領、
1800年:イギリスが支配下に置く
1964年:イギリスから独立
1974年:共和国に移行
2004年:EU加盟
2008年:ユーロ導入
マルタは小さな島国ですが、古代からの歴史的遺産と騎士団の壮大な要塞都市です。島全体が世界遺産にもなっている、とても美しい国です。
📍イムディーナ(Mdina)
マルタの中央部にある首都のバレッタからは約40分程のところに位置します。「静寂の街」とも呼ばれ、マルタ島中央部にある城壁都市です。旧首都で、古代ローマ時代からの歴史を持ちます。外周をぐるりと取り囲む堅固な城壁、バロック様式のゲート、中の大聖堂や宮殿を含めて「イムディーナ」と呼びます。

要塞の門(Mdina Gate)

18世紀に建てられた壮麗なバロック様式の門で、映画やドラマの撮影地として有名らしいです。城壁都市への主要な入口で、ここから一気に中世の雰囲気に包まれます。

要塞都市なので中は迷路のようになっています。路地は曲がりくねり、袋小路も多いです。またマルタの建物が全体的に黄色・はちみつ色をしていて、「マルタ石」と呼ばれる 石灰岩(ライムストーン) が古代から使われています。この石は柔らかく加工しやすいため、神殿や城塞から民家まで幅広く利用されています。マルタは資源が限られた島国であることから、輸入に頼らず、島で採れる石灰岩を使うのが経済的かつ実用的でした。結果として、島中の建物が同じ色合いになり、統一感ある景観が生まれたそうです。

現在もマルタの建築規制では、外壁にマルタ石やそれに近い色を用いるよう定められています。そのため、新築や修復でも黄色~ハニーカラーを維持し、歴史的な町並みの調和を守っています。
聖パウロ大聖堂(St. Paul’s Cathedral)

12世紀に建てられ、1693年の地震後に現在のバロック様式に再建されました。聖パウロが難破したとされる伝説にちなむマルタで最も重要な教会のひとつです。

イムディーナからみた田園風景です。丘の上に築かれているため、農地や小さな村々が一望できます。イムディーナ内部は基本的に車の乗り入れ禁止されていていて、居住者、緊急車両、許可を持つ人のみ進入可能となっています。この厳格な規制のおかげで「静寂の街」としての雰囲気が守られています。
📍マルサシュロック(Marsaxlokk)

「Marsaxlokk」はアラビア語とマルタ語に由来していて、Marsa = 港、Xlokk = 南東の風(シロッコ風)つまり「南東の風が吹く港」という意味です。マルタ最大の漁港で、今でも多くの漁師が生活しています。
このカラフルな漁船は「ルッツ(Luzzu)」と呼ばれるもので、青・赤・黄・緑に彩られた伝統的な木造漁船です。船をよく見ると、船首に目の様なものが描かれています。「ホルスの目(Osirisの目)」と言って、漁師を守るお守りの役割をしているそうです。

漁港の近くに描かれていた、マルタ十字と、ホルスの目、船の色が組み合わさったイラストです。
マルタ十字(Maltese Cross)はいたるところに描かれています。特徴としては8つの先端を持つ独特の十字架、各腕が「V字型」に広がり、先が鋭角になっています。11世紀、聖ヨハネ騎士団(Knights of St. John)が使用したのが始まりと言われています。騎士団はエルサレムから追われ、ロードス島を経て1530年にマルタに拠点を築きました。以来、この十字は騎士団とマルタを象徴する紋章となったそうです。忠誠、勇気、名誉、敬虔、慈悲、正義、希望、慎みを表しているんだとか。

マルサシュロックの港沿いにははシーフードレストランが立ち並び、新鮮な魚をその日のうちに食べられる場所として地元民も訪れます。そのほかにも雑貨などのお土産屋台、日曜日の午前中は魚市場が開かれているそうです。首都や城塞都市とはまた違った雰囲気で、綺麗な海と伝統が広がっている漁港でした。
📍バレッタ(Valletta)

首都のバレッタにやってきました。マルタの首都で、面積は約0.8㎢、世界で最も小さい首都の一つと言われています。街全体が1980年にユネスコ世界遺産に登録されました。1565年「マルタ包囲戦」でオスマン帝国を退けた聖ヨハネ騎士団が、戦後の防衛強化のために築いた要塞都市です。名前は、当時の騎士団総長ジャン・ド・ヴァレット(Jean de Valette)に由来するものだそうです。

城壁で囲まれた都市で、碁盤の目のような整然とした街路が特徴です。海のほうまで続くまっすぐな一本道が要塞都市らしい重厚さと碁盤の目の街並みを象徴しています。両脇に並ぶバロック様式の建物や色鮮やかな木製バルコニーが、歴史と生活を感じさせてくれます。坂の先に青く輝く地中海が広がる光景は圧巻です。

個人的に建物の色や様式がとっても好きで、色々な場所を同じような構図で撮ってしまいます。夕暮れ時は太陽と海面に反射した光がまっすぐと差し込んできて、バレッタの街を黄金色にしてくれます。
📍マルタの銀細工(フィリグリー)

マルタの伝統工芸のひとつに 銀細工があります。「フィリグリー(Filigree)」と言って、極細の銀線をねじったり曲げたりして模様を作る技法です。繊細なレースのような模様が特徴で、指輪・ネックレス・ブローチ・ペンダントなどに仕立てられます。
起源は古代メソポタミアやエジプトまでさかのぼるといわれますが、地中海世界に広がり、マルタでも長い歴史を持ちます。マルタでは特に16世紀以降、聖ヨハネ騎士団の時代に職人技が発展しました。

The Silversmith’s Shopというお店に立ち寄りました。
職人の手作業による伝統工芸品で、一つ一つの細工が絶妙に違うのがとってもいいところです。↑の写真は実際に私が購入したものなのですが、これを選ぶのにもとっても時間を要しました。お気に入りをゲットです。
📍Jeff’s Pastizzeria

マルタでよく見かけるパスティッツィ(Pastizzi)についてです。パスティッツィとはフレーク状のパイ生地にリコッタチーズや豆のペースト(ピゼッリ)を詰めたスナックのことで、値段は安く(1個€0.50~€1程度)、朝食やおやつに大人気です。とっても気さくな優しいおじさんが経営しているところにやってきました。

さっくさくの生地の中にほんのり塩気のきいたリコッタチーズで、シンプルだけどクセになりそうな味でした。一つが割と大きくないのですが満足度の高い味わいです◎たくさんお店があって、色々な味があるので食べ比べてみても楽しいと思います。
お店の人もそうだったのですが、マルタの人はみんなとっても優しいです。日本人留学生が多いのもあり、一人だと気さくに声をかけてくれます。警察官にもパトカーから「コンニチハ~」と言われたり、「留学してるのー?」と話しかけてくれます。全体的にまったりしていて、1日目でマルタって好きだなあと思えました。

日が暮れて、街に明かりがつき始めます。明かりのついたバレッタの要塞全体を外から見たいと思い、とあるところに向かいます。
📍スリーマ(Sleima)

マルタ島の北東、首都バレッタの対岸にあります。昔は小さな漁村でしたが、19世紀以降リゾートタウンとして発展し、現在はショッピング・グルメ・ホテルが集まる モダンな観光拠点となっています。地図で見て、ここからならバレッタ全体を見れるのではないかと思い向かいました。

スリーマの先端のほうまで向かい、バレッタを眺めながら歩くことができました。空も、雲も、ふんわりと灯された街、とってもいい雰囲気を収めることができました。 たった2日間しかいれなかったので次はもっと長く滞在して、近くの島などにも行ってみようと思います。 歴史、建物、人、全てがお気に入りの国、マルタでした。
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