サラ・エル・ディンのシタデル(城塞)とムハンマド・アリ・モスクへ|エジプト旅行記#6(2日目)

  • ギザのピラミッドからサラ・エル・ディンのシタデルへ(EGP230)
  • サラ・エル・ディンのシタデル(城塞)
  • ムハンマド・アリ・モスク

📍ギザのピラミッドからサラ・エル・ディンのシタデルへ移動
ギザにてスフィンクスとクフ王のピラミッドを大堪能した後、次の目的地へと向かいます。ここでまた大活躍の配車アプリ「inDrive」を利用です。

実際のアプリの画面↑

ギザからEGP230(チップ込み)で行くことができました。敷地内にはタクシーは入れないので結構交通量の多めの道で降ろされることになります。

大体この辺↑で降ろされたのですが、タクシーを止めてはいけないところだったようで運転手さんは係員のおじさんに注意されていました(横目にそそくさ立ち去る我々)。降りて、坂を上りチケット売り場まで向かい敷地内に入るためのチケットを購入します。

前に白い車のとまっている建物がチケット売り場でした。今回は敷地内のみの料金でモスクにも入れました。入場料:EGP 550。簡単なセキュリティチェックを通り、城塞へ入場します。

📍サラ・エル・ディンのシタデル(城塞)

城塞マップ

12世紀(1176年頃)にサラーフッディーン(サラディン)によって建設が始まった城塞です。十字軍に備えるため、ムカッタムの丘の上(カイロを見下ろす高い岩山)にカイロ全体を守る巨大な軍事拠点として建設しました。内部にはムハンマド・アリ・モスク(19世紀)、アン=ナーシル・ムハンマド・モスク(14世紀)、軍事博物館・警察博物館が代表的な建物になっています。今回はその中のムハンマド・アリ・モスクに行きました。

📍ムハンマド・アリ・モスク https://maps.app.goo.gl/aEV6rHRCf3BVLCD96

城塞内を道のりに歩くと見えてきました。建設は1830〜1848年、ムハンマド・アリ・パシャというオスマン帝国下のエジプト総督の命によって建てられました。イスタンブールにあるブルーモスクを参考にしたとされています。オスマン帝国風の大モスクで、白い石(アラバスター)を多用することから、「アラバスター・モスク」とも呼ばれるそうです。ちなみに「ムハンマド・アリ」という名前は とてもよくある名前で、ムハンマド:預言者のムハンマドから由来し、イスラム圏で最も多い男性の名前の一つです。アリ:イスラム初期の重要人物でムハンマドの従兄弟から由来しています。ファーストネームにムハンマド、ミドルネームなどにアリという組み合わせが一般的なんだとか。そしてエジプトの約9割がイスラム教徒で、彼らは一日に5回、モスクもしくは家などで礼拝を行います。礼拝の時間になるとモスクなどからアザーンという礼拝の呼びかけが放送されるのですが、低めの男性の声で一定の決まったフレーズの様なものが流れるのですが、これが結構自分的には怖い+不快に感じてしまいました。エジプト旅行中はかなりの回数でこの放送を耳にしますが、最後まで慣れず。慣れなかった割に、放送では何と言っているのか気になってしまい調べたところ、

↑このような内容を唱えていたことが判明しました。恐怖心よりも好奇心が勝ったようです。自分が無宗教なので色々な宗教について知ることは面白いことだなと実感しました。最近の日本ではイスラム教徒の方が道端でお祈りを始めるなどの迷惑行為をしていると色々なメディアから流れてきますが、9割がムスリムのエジプトでそのような光景を見たことは一度もありませんでしたし、礼拝の時間に間に合わなければ追納と言って後で行うことも許されているそうです。日本では多様性を逆手に取ったパフォーマンスが行われているのでしょうか。

モスクの目の前の庭で休んでいる犬たち。どこに行っても犬がたくさんいました。この敷地は城塞という一応軍事施設だからなのか、いつもならそこら中にいる勧誘系のエジプト人は全くいませんでした。

モスクの内部です。とにかく広くて豪華絢爛でした。確かにイスタンブールのブルーモスクとかなり似ていて、電飾、ドームの感じもそっくりでした。しかしこちらのモスクの方が金色を基調としているからかとても煌びやかでした。モスクに入る際は、男性も女性も露出の少ない服装で行きましょう。靴を脱いで入ります。女性は頭にスカーフを巻く必要があるので、私たちは購入したストールを頭に巻いて中に入りました。

ドームの方をズームしたものです。金色と深緑色が素敵なコントラストを演出していました。天井がかなり高く、模様やカリグラフィーはあまりよく見えませんでしたがとにかく美しかったです。

外装はベージュっぽい色の石灰岩で作られていて、一部はアラバスターが使用されています。どこにアラバスターが施されていたのかはちょっとよくわかりませんでした。外観もトルコ風な建築を用いられており、アーチ型の柱が連なる通路が太陽光で黄金っぽく照らされていた風景が素敵でした。

このモスクはカイロの高い丘の上に建設されているので、カイロの街を一望できました。しかし基本的に砂埃がすごいので、とても綺麗に見えるわけではありませんでしたがカイロっぽくて、これはこれでありでした。写真の中央にとっても薄くピラミッドが見えます。

BC2500年に建設されたピラミッドの後だったので12世紀や18世紀に建設された城塞とモスクがめちゃめちゃ最近なのではないかと錯覚してしまいましたが、どちらも歴史ある美しい建物で急に現代に戻ってきたタイムトラベラーのような気持ちになりました。同時に色々な国で様々な宗教や思想などが押し付けあう世界ではなく、それぞれが互いの文化を尊重して平和に暮らせるような世の中になってほしいと思いました。本当に人間ってとっても素晴らしくて愚かな生き物だなあとしみじみ感じます(急に)。
ということで次は有名なカイロの「Khan el-Khalili(ハーン・エル=ハリリ)バザール」へと向かいます!

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