- サラ・エル・ディンのシタデルからハーン・エル=ハリリ市場へ移動(EGP150)
- Khan el-Khalili(ハーン・エル=ハリリ市場)
- Al-Aqmar Masjid(アル・アクマル・モスク)
- Al-Hakim Mosque(アル・ハキーム・マスジッド)
- Khan El Khalili Restaurant & Naguib Mahfouz Cafe(レストラン)
- 市場からホテルまで(EGP77)
📍シタデル(城塞)からハーン・エル=ハリリ市場へ移動
城塞でモスクを堪能した後、カイロで有名な市場へと向かいます。城塞内にはタクシーは呼べないので、城塞外の坂を下り、車を降りた場所付近まで行きます。

市場付近までは約150EGPで行くことができました。
📍Khan el-Khalili(ハーン・エル=ハリリ市場)https://maps.app.goo.gl/jHBYV5TxDs4FAyuB7

このゲートの様なところから市場に入りました。警備員の様な人と、金属探知機風のアーチがありましたが、特に機能しているのかどうかは不明でした。見るからに怪しそうな感じの人や大荷物を持っているような人だけ止めているのでしょうか、、?ゲートもスルーして市場へ!

ハーン・エル=ハリリ(Khan el-Khalili)はカイロにある最も有名で歴史ある市場(スーク)です。スークはアラビア語、バザールはペルシア語から来ていてどちらも「市場」を意味します。カイロではバザールと言っても通じました。ハーン・エル=ハリリ市場は1382年頃に創設されました。もともとはキャラバンサライという商人のための宿として建設され、後に商人街・工芸品街として発展し現代まで至ります。とにかく全体的に入り組んでいて迷路のようになっているところです。気になる路地へ適当に入って、ぶらぶら歩くのもまた楽しい感じです。

どこを見ても雑貨、洋服などがたくさん並んでいて観光客でとっても賑わっています。とにかく活気がすごかったです!お土産屋さんはちょっとでも見ていると速攻で声を掛けられ「これはとってもクオリティが高いんだ~」、「珍しいんだ~」、「なかなか手に入らないぞ~」などのエジプト商人の饒舌トークが始まります。観光地価格設定になっているので値段は最初に行ってきた半分くらいまでには下がります。どのお店も高いから帰ると言って去ろうとすると半額になりました。

自転車で大量のパン(アエーシ)を運んでいる人が!頭と右手だけで結構大きな板に載せて、ものすごいバランス感覚です。エジプトならではの光景を見れました。みんな写真を撮りまくりで大人気のお兄さんです。

歩いていると金色が銀色のきらびやかなお店がたくさんあります。これらの真鍮細工は、中世イスラム時代から盛んに作られました。真鍮(銅+亜鉛)は加工しやすく、錆びにくいため長く使われてるそうです。

またイスラム世界では、幾何学模様・アラベスク・コーランの文言を金属に刻む文化があり、加工の施しやすい真鍮はイスラム美術と伝統が詰まった伝統工芸品となるわけです。お店の前で実際に真鍮に文字や模様を刻んでいる職人さんもいました。スーツケースに余裕があればちょっと欲しかったです。そして市場が全体的にスパイスの香りに包まれていて、いったいどこからかと思っていると、、

大量の野ざらし香辛料たち!こんな感じで香辛料の量り売りのお店がありました。一つ一つの箱がかなり大きくて、たっくさんの種類がありました。このお店の前を通るとむせてしまうくらいの刺激でした。エジプトはアフリカ、中東、地中海、そしてインド洋へつながる紅海などが交差する地点になります。そのためインド・アラビア・アフリカのスパイスが常に行き交う交易の中心地として栄え、多様なスパイス文化が育ちました。またエジプトは暑く乾燥した気候のため、主に防腐、抗菌のために使われました。そして古代エジプトは香りの文化が非常に発展し、樹脂香料は神殿儀式や、王家のミイラ作りにも使用されたそうです。エジプトの文化とスパイスたちはとっても深い関係にあります。しかし英語表記がなかったのでなにがどのスパイスなのかは全く分からず、見て楽しむだけのエンタメでした。
📍Al-Aqmar Masjid(アル・アクマル・モスク)https://maps.app.goo.gl/ojznXA4t6dZvVmjQ6

市場を歩いていると特徴的な建築物を発見です。これは1125年に建設されたモスクで、カイロ内のイスラム建築の中でも最も古い時代の石造モスクの一つとされているそうです。当時のカイロはファーティマ朝の首都で、「宮殿」「行政機関」「宗教施設」「住居」「市場」が混在する都市だったため、モスクも都市の “生活の中” に溶け込む必要がありました。そのため、このモスクのように「街路に合わせた配置」と「礼拝方向の確保」の両立は、都市建築として大きな革新だったとされたそうです。アル・アクマル(Al-Aqmar)という名前は「月のように輝く」などの意味があると言われ、モスクの白い石や外観の装飾の繊細さを 「月光に照らされるような美しさ」になぞらえた、という解釈があるそうです。中には入らず外観のみです。
📍Al-Hakim Mosque(アル・ハキーム・マスジッド)https://maps.app.goo.gl/fizZuvJAg8hbU7J2A

このモスクはファティーマ朝時代990〜1013年に創設されました。こちらもカイロでは最古級のイスラム建築のものになります。私たちがこのモスクを訪れた理由はこちらです。

この白を基調とした美しい内装です。1980年代の修復により漆喰と大理石が使われ、他のモスクと比べるとかなりシンプルな装飾になっています。スカーフを頭に被って中に入り、下足のスペースを抜けるとこの真っ白な景色が目の前に広がります。今までは黄金や装飾のきらびやかなものばかり目にしていたのでこういった洗礼されたような白を用いたものはとても珍しく感じました。このスペースには天井はありませんがちょうど夕暮れ時に訪れたのもあり、ぼんやりと白っぽく照らされてまるで銀世界の中にいるかのようでした。礼拝の時間と被っていたのでドームの中まで入らず、このホールの端の方に座り、礼拝のために走っていく人たちを横目にちょっと休憩。市場の中にあるにも関わらず喧騒からかけ離れたような、とっても静かなところで割としっかりめに休憩できました。

市場の夜の様子です。美しいランタンの光りでアラビアンナイトの物語の様なちょっぴり妖艶で魅惑的な雰囲気になります。
📍Khan El Khalili Restaurant & Naguib Mahfouz Cafe(レストラン)https://maps.app.goo.gl/7qiv45HCExfuAmYv5
エジプト二日目の夜ご飯の場所はこちらです。元々このレストランは「Khan El Khalili レストラン/カフェ」だったそうですが著名なエジプトの作家 Naguib Mahfouz (ナギーブ・マフフーズ)がよく訪れたこと、そして彼のノーベル文学賞受賞をきっかけに店名が変えられたそうです。店内は落ち着いた雰囲気で、割と高級めのレストランなようでした。Googleマップでレストランを検索して、高評価だったので行ってみた次第です。

アエーシ(エジプトのパン)と、Baghannouj(バガンヌージ)です。バガンヌージというのは焼きナスのディップのことで、アエーシにつけて食べるのが定番になります。メニュー表を見たときに、前菜のところにあったのと説明書きにナスなどの野菜が羅列してあったのもあり、てっきりサラダかと思っていましたが違いました。ナス、タヒーニ(ごまペースト)がベースになっているのですがこれがとっても美味しい!!アエーシはとっても薄いパンなのですがこれにもとってもマッチしていくらでも食べれそうな勢いでした。(このアエーシもさっきのお兄さんによって運ばれていたのか、、)

こちらはMix grill(ミックスグリル)とレーズンの入ったご飯(右端)です。グリルは牛、羊、鶏肉と野菜が入っていて、とりあえず肉を食べようということで頼んでみました。お肉はしっかりスパイスの味がついていて香ばしく、レーズン入りご飯は見た目が茶色く色がついている割に意外と味がしない感じでしたが普通に美味しくいただきました(笑)。
このレストランはサービスチャージが12%と、一人あたりのミニマムチャージがEGP600必要となります。やはり高級レストランのようです(笑)。サービスは確かにエジプトでは良質だった方だと思います。注文数がそんなに多くなかったのでギリギリEGP600行くか行かないかと思っていたのですが、、、
バガンヌージ EGP115
ミックスグリル EGP620
ドリンクEGP120×2 EGP240
サービスチャージ12% EGP117
税 EGP152
合計約EGP1,245
一人EGP600超えました(笑)サービスチャージと税金で稼いだ感じですね。ギリギリすぎて友人と大爆笑です。
📍市場からホテルまで(EGP77)

夕食を終え宿へと向かいます。またしてもアプリを駆使。この時の運転手さんは恐らく英語を話せなかったんだと思います。饒舌なエジプト人ドライバーばかりだったのもあり、今回はとっっっっても静かな運転手さんで、逆に印象に残っています。EGP77のところをEGP80支払い無事宿に到着。ということでエジプト二日目終了です。