メムノンの巨像とルクソールでのランチスポット|エジプト旅行記#12

  • メムノンの巨像
  • メムノン
  • アメンホテプ3世
  • Restaurant Paris(レストラン)

ハトシェプスト女王葬祭殿の後はこちらのメムノンの巨象へとやってきました。

📍メムノンの巨像 https://maps.app.goo.gl/usfdPAx5twUMBCHVA

メムノンの巨像

📍メムノンとは
実はメムノンとはギリシャ神話に出てくる人物の名前でエジプトの王ではありません。トロイア戦争に登場するエチオピア(古代ギリシャ人がアフリカ南方を指した地域)の王メムノーンから来ています。
巨像の人物はアメンホテプ3世の像で、ローマ時代AD1世紀頃に地震により石像が破損。向かって右側の像が気温変化の影響で朝に石像が音を発したの(軋む音)を聞いて、メムノンの母である女神エオスへの鳴き声だと解釈したことから、ローマ時代のギリシャ人旅行者や地理学者たちにより「メムノンの巨像」と呼ばれるようになりました。その後巨像が音を出すという現象を聞こうと一気に観光地化し、第14代ローマ皇帝も訪れたと言います。巨像の足元には彼らの残した落書きを今でも見ることができます。後の修復作業により音を発することは無くなりました。

本当は巨像の後ろにはアメンホテプ3世の葬祭殿があったのですが、後世の石材として再利用されてしまったため残っていません。巨像はあくまでも葬祭殿の入り口の一部です。
巨像は高さ約18m、重さは約720トンもあり、なんとこれらは石材の調査からカイロでしか取れないもので作られていることが分かっています。700トン以上もするものをカイロから運んだとは今でも信じられない労力です。

📍アメンホテプ3世
在位BC1391年~1353年頃(第18王朝)のファラオです。先王たちの活躍で、エジプトは非常に豊かで強大な帝国となっていたのを引き継ぎ、内政・外交ともに安定しておりエジプト史上でもっとも平和で富があった時代とされています。
彼の妻(王妃のティイ)は王族ではなく、エジプトの北部の貴族の娘でした。彼は古代エジプトにおける初めての王族以外との結婚、ナイル川西岸に神殿を作るなど色々な意味でそれまでの慣習を無視した自由なファラオであったと言えます。彼はアクエンアテン(アメンホテプ4世)の父、ツタンカーメンの祖父にあたる人物です。
彼と、王妃、その両親も王家の谷から墓が見つかっていて、王族ではなかった家族も大切にされていたのだろうと思います。近親婚が通常であった古代エジプトの家系から見るとかなり稀なケースで、王と王妃の馴れ初めが個人的にはかなり気になるところです。

近寄ってみると本当に大きくて迫力があります!こんな巨大の物から音が発せられていたら少し不気味な気もしますが、、、。頭部から上半身にかけてはかなり破損しているので顔があまりよく分かりません。よく見ると足元には女性像が小さく飾られており、これは王妃ティイであり、正統性や家系を示し、また小さく作ることで王の権威が優位であることを表現しているそうです。今回は後ろにあったとされる神殿は無くなってしまっているのでサクッとみて終了しました。

ちょうどお昼時でお腹も空いたのでドライバーにランチの場所教えてと尋ねると、いい場所があるよ、とメムノンの巨像から徒歩ですぐ行けるレストランに連れて行ってくれました。

📍Restaurant Paris https://maps.app.goo.gl/pb9aj9tRwSjL4q7c6

なぜ名前がパリなのかはかなり謎でしたが、大きめで開放的な雰囲気のレストランです。

単品メニューもありましたがセットメニューをおススメされます。Googleレビューを見ると去年の値段は半額ほどで、まあまあ高い値段設定になっています。2人前でビーフとチキン、飲み物をそれぞれ頼みました。

オーダーしてすぐ前菜系がばんばん出てきます。お値段はまあまあしましたが、量が結構多くてお米は四合分ぐらいあったんじゃないかと思います(笑) 味は普通に美味しくて、特にビーフはとっても柔らかかったです。手前のピンク色の飲み物はハイビスカスのジュースなのですがこれがもう甘すぎて全く飲めませんでした(笑) 他のツアーの様な観光客もここにたくさん連れてこられていて、きっとドライバーが仲介して提携しているお店なんだろうと思います。店員さんはとっても優しくて日本人はとっても好きだと言ってくれました(本当かどうかは分かりませんがどこに行ってもこれを聞きます)。

二階の窓側の席に座り、目の前にはサトウキビ畑?の様なものがありました。ド田舎で緑があり、空がとっても広くて落ち着く場所でした。お肉や煮物系は全部いただきましたが、パサパサのお米は食べても食べても減りません。生野菜はお腹を壊すかもと思い、食べませんでした。きっとナイル川東側に行けばもっと安くて美味しいレストランがあるんだろうというクオリティでしたが、お腹も空いていましたし雰囲気も悪くなかったのでまあ良しとしておきます。正直なところ、値段もかなり高いので特に強くおすすめできるレストランではないかなと言ったところです。
お値段は合計約EGP1650程でした(セット650×2、飲み物EGP200×2)。カード払い可能でした。Googleレビューでは会計の際にカードの手数料を取られたと言っている人もいましたが特に変なことは何もなくスムーズに終わることができましたが、何事も油断できません。優しくしてくれたからと言って良い人とは限らないし、急に手のひらを返してくるということをエジプトで日々学びました。

王家の谷や葬祭殿でかなりエネルギーを消耗していたので、のんびり体力回復ポイントになりました。まだまだルクソール編続きます。

コメントを残す