エジプト旅行後、古代エジプト余熱が冷めずロンドンに帰ってから大英博物館にあるエジプトの展示物を見に行った時のお話です。
- ロゼッタストーン
- スフィンクスの髭
- プタハシェプセスの偽扉
- 王名リスト
📍大英博物館(The British Museum)

1753年に設立されたロンドンの中心部にある世界最大級の歴史と文化博物館の一つです。入場料は無料なのが最高です。
入館の前にセキュリティチェックを通過するのですが、小さなトートバッグだったのもあり、中を見せようとすると、「ok ok」とチェックもせずにスルーです。私がめっちゃ悪者だったらどうするんだろう(笑)

館内はすごく広く、所蔵品はなんと約800万点以上。じっくり見て回ると一日では足りません。実は訪れるのは3回目なんですが、観光として全体的にさらーっと見ただけでした。
ちなみにこの時期は日本のSAMYRAI(侍)展の様なものも有料で開催されていました。ということで今回は旅行後、古代エジプトへの熱が冷めないうちにということでエジプトの展示だけを絞ってしっかりと見に行きました。
・ロゼッタストーン

ロゼッタストーンは古代エジプト文字解読の決定的な手掛かりとなった石碑です。
素材:花崗閃緑岩、大きさ:約117cm × 72cm × 30cm、重さ:約762kg。もともとは、さらに大きな石碑の一部だったと考えられています。
刻まれている文字は
上段:ヒエログリフ(神聖文字)
中段:デモティック(草書体の民衆文字)
下段:古代ギリシャ語
発見された当時、古代ギリシャ語は既に解読されていたためそれを手がかりにヒエログリフ解読が進んだとされています。
1799年にエジプトのエル=ラシード(ロゼッタ)でフランスの遠征隊により発見されました。
要塞を拡張するときに偶然に発見されたそうです。その後、イギリスとフランスの戦争でイギリスが勝利し、1801年にイギリスへ運ばれました。
イギリスでは石の精密なレプリカ(写し)が作られ、それがヨーロッパ各地の大学や研究機関に送られました。これにより、多くの学者が同時に研究できるようになり、ヒエログリフ解読へとつながっていきます。
文章の中に登場するプトレマイオス王などの名前が手がかりになり、ヒエログリフの中で、楕円(カルトゥーシュ)に囲まれた部分が王の名前を示すと分かり、そこから音の対応関係が解明されたそうです。

最終的に1822年、フランス人学者のジャン=フランソワ・シャンポリオンがヒエログリフが「象徴」だけでなく音も表す文字であると証明し、体系的な解読に成功しました。ヒエログリフが発見された時、彼はまだ子供でした。
彼は多言語を毒がkで取得し、特にエジプトのキリスト教会であるコプト教会で用いられてきたコプト語に精通していたことがヒエログリフの解読にも役立ったと言われています。彼は1832年、42歳の若さで亡くなっています。まさにヒエログリフの解読のために生まれた人物だったのでしょう。
コム・オンボ神殿とロゼッタストーンはどちらもプトレマイオス朝の時代に関係しているということで、ルクソールからアスワンへの道中で訪れたコム・オンボ神殿についての記事を載せておきます。
初めてロゼッタストーンを目にしたときは「なんかすごい石らしい」というかなり薄っぺらい感想を抱いたのみでしたが、旅行後に色々と学ぶと歴史とロマンと努力の塊にしか見えず、、知識があると感動も強まります。
・スフィンクスの髭の一部

続いて、言われないとただの瓦礫にしか見えませんが、ギザの大スフィンクスの髭の一部です。元々スフィンクスには髭が付いていました。
カイロ市内からギザまでの道のりと大スフィンクスなどに関する記事↓

髭の破片は発掘調査で見つかったものになっていて、風化や地震などの自然的要因により取れてしまったものと考えられています。それにしてもその辺に転がっていたら本当にただの瓦礫にしか見えないのが面白いです。
・プタハシェプセスの偽扉

こちらは古代エジプト第5王朝のプタハシェプセスの墓の偽扉です。プタハシェプセスは、古代エジプト第4王朝末期から第5王朝初期にかけて活躍した高官で、非常に地位の高い人物でした。彼の墓はカイロのサッカラにあるそうです。
偽扉には彼の生涯の主要な出来事を記した伝記的碑文が刻まれていて、右端の第1列には、プタハシェプセスがメンカウラー王の治世下に生まれ、王宮で教育を受けたことが記されているそうです。
実際に開く扉ではないですが、象徴として宗教的にはとても重要なものになっています。
・王名リスト

こちらはアビドスのラムセス2世神殿の王名レリーフの一部です。
王名表と言えばセティ1世のアビドス王名表ですが、こちらはより断片的な姿で残されていて、右端に描かれたラムセス自身が、先代の王や神オシリスを讃えつつカルトゥーシュで過去の王たちを並べたものです。
上段には第7・第8王朝のほとんど知られていない王たち、中央には第12・第18・第19王朝の王たちが並び、重要でない王や正当性が認められなかった統治者(女性の王も含む)は意図的に省かれているそうです。
・ラムセス2世

ということでやっぱりラムセス2世です。古代エジプトで一番出てくる大王様です。ラムセウムの入り口に立つラムセス2世の上半身です。
この像はアスワンで切り出された一つの石から作られ、約20トンほどの重さだそうです。まさかロンドンでも大王様に会えるとは(笑)
ちなみにラムセウム近くを訪れた記事はこちらです↓
ということで今回は11月のエジプト旅行で古代エジプト、歴史熱が冷めず、拗らせた結果、大英博物館のエジプトのセクションだけ行ってきたお話でした。繰り返しになりますが、知識や興味が有るのと無いのとでは出土品や遺物、美術品などの見方が全く変わってくることを実感、これからも飽くなき探求心を持って色々なものに触れていこうと思います。