ANAのファーストクラスで成田からシカゴまで飛んでみました。
普通に買うと往復200万円という衝撃の価格のため自分のような、しがないサラリーマンにはとても買えません。
しかし、特典航空券では12万マイルで乗れるため、陸マイラーのマイル収集スキルを総動員してなんとか今回、人生初ファーストクラスへこぎ着けました。
ファーストクラスに乗る前に、事前に経験者から聞いていたことは、この3つ。
- ファーストクラスのシャンパンはKRUGで1本3万円する。
- 搭乗したら用意してある部屋着に着替える。
- 注文するとキャビアが出てくる。
この3つだけを頭の中で復唱しながら搭乗します。
ファーストクラスは、誰よりも先に搭乗できます。
未知の空間にドキドキしながら、緊張がCAにバレないように、知っている風に搭乗します。
シートに腰掛けた瞬間に衝撃を受けます。
とにかく、広い。
広すぎて落ち着きません。
搭乗すると「お着替えはどうされますか」と聞かれます。
予習してあったので「お願いします」と返事をしてみます。
「では、準備して参りますね」といって、ファーストクラスの広い方のレストルームに着替えを用意してくれます。
着替えを済ませると、すかさず「お飲み物はいかがですか」と聞いてくれます。
ここも予習したとおり「シャンパンをお願いします」と返事をします。
少しすると、「こちら、KRUGを開けさせていただきます」といってボトルを持ってきてくれて、開けて注いでくれます。
これがKRUGか、と感動しながらシャンパンを愉しんでいると、搭乗が終わりタキシングが始まります。
いよいよ滑走路に入ろうとしたとき、機内前方だからこその確度で滑走路がまっすぐ見えます。
水平飛行に移ると間もなく、メニューを持ってきてくれます。
メニューそのものも豪華です。
内容も充実しすぎていて、緑茶一つにも複数種類用意されています。
メニューに負けず料理そのものにも感動します。
アペタイザーのあと、出てきた一皿目から驚きます。
ふぐ皮とてっさです。機内で。
食事を済ませ、いよいよ、その時が来ます。
「キャビアお願いできますか」
快く返事をしてくれて間もなくキャビアが運ばれてきます。
生まれて初めてキャビアをちゃんといただくのですが、添えられたいろいろとどうやって食べるのか分かりません。
キャビアって、こうやってサーブされるんですね。
とりあえず、小さなパンケーキにキャビアと付け合わせを適当に載せていただきます。
プチプチとした食感と、塩気、濃厚な風味が赤ワインと合います。
ゆっくりキャビアと赤ワインを愉しんで、キャビアが半分くらいになった頃、CAが声を掛けてくれます。
「よろしければ、〆にキャビア丼をお作りしましょうか」
キャビア丼とか生まれて初めて聞くワードです。
一度お皿を引いてもらって、少しするとキャビア丼がやってきます。
キャビアは醤油やわさびとの相性もよく、普通にごはんとも合っておいしいです。
キャビア丼でお腹いっぱいになると眠くなってきます。
そんな空気を察してCAがまた声を掛けてくれます。
「お休みの準備をしましょうか」
お休みの準備、については事前情報がありません。
何のことかと思うと、なんと、フルフラットのシートにマットレスを敷いてくれて、羽毛の掛け布団を用意してくれます。
ここは本当に機内なのかと思っている内に寝てしまいます。
機内にうっすら明かりが灯って、そろそろ起きる時間であることを知らされます。
朝食も迷わず和食を頼みます。
炊きたてごはんに納豆に海苔に、こちらもおいしくいただきます。
朝食もペロリといただき、到着までの残り少ない時間を過ごします。
ファーストクラスを名残惜しみながら、窓に広がる雲海を眺めます。
人生初のファーストクラスは、感動の連続でシカゴに到着しました。
エコノミーだと、一刻も早く到着してくれと思いますが、ファーストだと、もう一往復飛んでくれと思ってしまいます。
同じ飛行機でも、ファーストクラスは別の乗り物だと思いました。
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ワーク・ライフ・バランスの真意を探す日々を送るアラフォー。
今そこにある危機を乗り越える日常の隙間に非日常を求めて温泉を巡っています。