シカゴから成田への復路に、ANAのファーストクラスを使いました。
もちろん、しがないサラリーマンが普通に買えるわけがないので、マイルを利用しました。
ファーストクラスを普通に買うと、往復で200万円以上します。半額でも無理です。
ファーストクラスは何度か乗っているのですが、今回は悲願の1Aのシートに搭乗です。
飛行機の座席は、後方よりも前方が良く、更に右側より左側の方が良いとされています。
つまり、1Aとは、その飛行機の中で1番いい席、ということになります。ステキ。
搭乗時刻になると、搭乗が始まります。
ファーストクラスは完全に別レーンになっていて、通常ビジネスクラス以下の搭乗客がファーストクラスのエリアを通過することすらありません。
ANAのファーストクラスは、ハコ型の半個室になっています。
座ってしまえばほぼ完全にプライベート空間です。
往路もビジネス スタッガードでプライベート空間という意味ではほぼ変わらないのですが、シートで圧倒的に違うのは、その縦横の幅です。
幅は半回転寝返りが打てる程度、縦に至っては、身長184cm自分でも座っている状態では前につま先が届きません。
シートに着くと、少し荷物を整理して、用意してある部屋着に着替えます。
CAが「お着替えはどうされますか」みたいに聞いてくれるので、「着替えまーす」と答えると、少し広めのファーストクラス専用のトイレに案内してくれます。
ファーストクラスはいの一番に搭乗できるので、全員が搭乗しきってドアクローズするまでかなり時間があります。
CAが「お飲み物はいかがですか」と聞いてくれるので、迷うことなく被せる勢いでシャンパンを頼みます。
ANAのファーストクラスで提供されるシャンパンはKRUGで、普通に店に買いに行っても3万円くらいするヴィンテージです。
ファーストクラスに乗ったらこれを飲まないわけにはいきません。
KRUGを愉しんでいる内に、ようやくタキシングが始まり離陸します。
青い空へ向けて飛び立つ高揚感と共に飲むKRUG。生きてて良かった。
水平飛行に移ると、間もなく食事が始まります。
ANA ファーストクラスでKRUGに並んで楽しみなのは、キャビアです。
これまでは和食を選んでいたので、食後にキャビアを頼んでいたのですが、今回は洋食を選択したところ、前菜にキャビアが出てきました。
KRUGとキャビアを空の上で愉しむこの時間、至福です。
前菜はキャビアだけでなく数皿出てきます。
そして、いよいよメインの肉なのですが、焼き加減まで聞いてくれます。
ミディアムレアくらいでお願いしたところ、これが機内か、疑いたくなるクオリティで皿が運ばれてきます。
どう調理しているのか、もはや謎です。
ANA ファーストクラスのデザートも凄いらしいのですが、残念ながら甘いものは苦手なのでパスをして、ウニとシャンパンを合わせることにします。
ウニとシャンパンで映画を観ていると、その内小腹が空いてきたので、ラーメンを頼みます。
このラーメンも凄く、実は往路のビジネスクラスでもラーメンを頼んだのですが、ファーストクラスのラーメンとビジネスクラスのラーメンは全然違います。
ビジネスクラスは明らかにインスタント麺なのに対し、ファーストはほぼ生麺。
これが機内とは・・・(再掲)
まさかのKRUGを1本飲みきってしまい、酔いも良い感じだったので寝ることにします。
もちろんフルフラットになる上、「お休みの準備をさせていただきますね」といって、マットレスまで敷いてくれます。
なお、掛け布団は羽毛です。もう、快適すぎ。
爆睡していると機内の明かりが点灯し、あと2時間ほどで到着することを暗に知らされます。
その明かりで目を覚まして、朝食に和食を頼みます。
ごはんは本当に機内で炊いているそうで、焼き魚と合わせておいしくいただきます。
機内のシェードも開けられ、いよいよ成田に近づきます。
ANAファーストクラスの最後時間を、淹れたてのコーヒーを飲みながら過ごします。
ちなみに、ファーストクラスではコーヒーの種類まで選べます。
今回のファーストクラスも大満足でした。
機能的にはビジネスクラスとファーストクラスにそれ程差はありません。
ただ、ビジネスクラスはあくまで「たくさんいるお客」へのサービスなのに対し、ファーストクラスは「自分」へのサービスになります。
来てほしいときに呼んでも来てくれない、ということは一切なく、むしろ、来てほしいときに呼ばなくても気づいてきてくれるという、サービス面でファーストクラスは圧倒的に違いました。
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ワーク・ライフ・バランスの真意を探す日々を送るアラフォー。
今そこにある危機を乗り越える日常の隙間に非日常を求めて温泉を巡っています。