コペンハーゲン二日目、デザインミュージアムを訪れた記録になります。楽しくてつい写真を撮りまくったので写真多めの記事になります。
人魚姫の像を経て、デザインミュージアムにやってきました。
📍Designmuseum Danmark(デザインミュージアム)
1890年にデンマーク産業協会などによって設立され、1926年に現在の建物へ移転、2020年頃に大規模な改修工事を実施し、2022年にリニューアルオープンしたそうです。

現在の美術館は、もともと18世紀に建てられた「王立フレデリク病院」の建物を利用しているそうです。1752-1757念に建設されたロココ様式の歴史的建築です。

入場料は大人:DKK140です。デザインミュージアムですが、チケット自体にはデザイン性は全く感じられません(笑)
ちなみに詳細は秘密なのですが入場料が無料になったので0.00Krの表示になっています。
ということでいざ入場です。最初はポスターコーナー。

あの大人気のIrma Girlもいて、カラーになるとさらに可愛さが増していました。

そして2026年8月までの期間で日本のモダンポスターの展覧会が開催されていました。まさかコペンハーゲンのデザインミュージアムで日本のポスターを見ることになるとはなんともシュールな状況(笑) 入ってすぐに日の丸のポスターだったのでちょっとどきっとしましたが。

公式HPからの引用で’’第二次世界大戦後、西洋のデザインを学び独自の表現を確立した先駆的な世代から始まり、日本の急速な経済成長期に活躍し、国際的な評価を得たデザイナーたちに焦点を当てています。’’とのことでした。確かにちょっと尖った様な、勢いを増していくぞの日本を表しているポスターが勢ぞろいでした。日本語で書かれているものが多く、読めてしまう私はちょっとだけ優越感に浸っていました(笑)

なかでもお気に入りの日本のポスターはこちらです。としまえんのプールのポスターです。ペンギンの表情、余白、かわいい。プールに行きたくなっちゃいそうな、そんなポスターでした。

デザインミュージアムということで、マテリアル・テキスタイル系の展示も多くありました。
Powerful Patterns(パワフル・パターン)というブースは自然や建築、ファッションなど身の回りに存在するパターン(模様や形)に焦点を当てた展示です。

パリコレのショーの様な、左右の小さなドームに入った素材たちと衣装も相まって、私には近未来宇宙系ファッションショーのように見えました(笑)なんだか先駆的な展示です。

大きな布にプロジェクターで投影された展示です。なんだか綺麗だったので載せておきます。

こちらはWonder(ワンダー)という展示です。デザインというよりかはなぜ人は物を集め、どのようにして展示品になるのかということをテーマにした展示でした。珍しい陶磁器、時計、大量の日本刀の鍔なんかもあってとっても面白かったです。集めているだけではただの収集品ですが、展示した瞬間に作品になるという過程なんて考えたことも無かったのでなんだか新鮮でした。

続いてこちらはLITTLE TABLE, COVER THYSELF!(小さなテーブルよ、食卓を整えよ)というテーマの展示です。長いテーブルに色々なお皿で食卓が彩られていて、アリスインワンダーランドのティーパーティのような雰囲気でした。グリム童話の「魔法のテーブル」から着想を得たものだそうで、ルネサンス時代から現代までの約500年にわたるテーブルセッティングの変化を7つのテーブルをつなげて表現しています。進んでいくにつれてお皿やカトラリーのデザインが変化していくのがお洒落でかつ歴史を感じることのできる展示でした。

そしてやってきました、この美術館の目玉ともいえる展示。DANISH MODERN(ダニッシュ・モダン)です。デンマークデザインがどのように世界的なブランドになったのかを紹介する代表的な常設展示です。

このHyggeランプ、「Hygge」というデンマーク語は私が一番好きな単語です。意味は「居心地のいい時間」、「安らかなひと時」と言った日本語では「くつろぎ」が近い言葉になるかと思いますが、訳せない言葉です。デンマークではこのHyggeの時間を大切にしているように思えます。このランプも綺麗な緑色を使った心地よい時間や空間のための照明です。

ダニッシュモダンの中のDanish Chairs from Floor to Ceilingです。その名の通り椅子の展示です。

通称 「Chair Tunnel(チェア・トンネル)」 と呼ばれています。約125脚もの椅子が床から天井まで並んでいます。デンマークや海外の様々な椅子が並び、それぞれのデザインがどのように影響しあいながら発展してきたのかを示しているそうです。この展示を見たとき、椅子についてこれまで興味を持ったことがあったかを考えました。初めて椅子というものをまじまじと見た気がします。人々が機能的かつ快適のために全力を注いできたのかと思うとロマンが詰まっているなあとさえ。床から天井まで並ぶ椅子たちの中からどれがいいかなあと最後は選ぶ始末(笑)

椅子のトンネルの後はA Break with Danish Modern(ダニッシュ・モダンからの決別)という展示です。先ほどのシンプル、ミニマルな雰囲気からがらっと変わります。これらは1970年代以降に機能だけでは面白くないという考えが生まれ始め、色彩や遊び心を重視したポストモダンデザインを紹介した展示になります。

先ほどのシンプルさはどこ行ったのかと思うほど目がチカチカするほど鮮やかで近未来のようなユニークな形の椅子たち。イタリアのデザイン集団「Memphis」の影響、世界的なデザイナーとのかかわりがこの展示では見ることが出来ます。それにしてもカラフル過ぎて圧倒されました。

そしてもはや遊び心が強すぎて家具なのか何なのか分からないようなものまで(笑) 遊びというものを形で表現できる発想にも感銘を受けます。

全ての展示を見終え、カフェスペースを通っていきます。この何気ないカフェのイートインスペースにさえHyggeを感じます。照明、椅子、全てに目が行くようになってしまいました。

天井とテーブルの温かみのあるランプの光り、デザインがばらばらのハイチェア、自分の中のインテリアを見る目が洗練された気がします。今まで気にも留めなかった部分に目が行くようになりました。

ちなみにこれはトイレの一角なのですがバータイプの間接照明、右側の箱はペーパーではなく小さなコットン調のハンカチが入っていました。使い捨ての紙ではなく、布?!となりました。展示見学の後だったので感性も鋭くなっていた私は(?)ミニマルかつサスティナブル、、、素敵、、、となりました(笑)
自分にとって初めての歴史的な絵画などが全くない美術館だったのですが、自分の中の初めての感性を磨いてくれたような、発見したような気持ちになりました。もし将来家を建てたら、何かを作り上げることがあったら参考になるなあとか勝手に考えたりも(笑)
ということで個人的おすすめのコペンハーゲンのデザインミュージアムでした。